こんにちは。Zianser編集部です。
SES業界において、ビジネスパートナー(BP)との信頼関係は、ある日突然音を立てて崩れることがあります。今回は、私が経験した「気づかぬうちに信頼を失っていた」という苦い話をします。
気づいたのは、メールが来なくなってから
E社は、私が3年以上お付き合いしていたBP企業です。毎週のように案件・要員情報を送り合い、年に数件は成約にまでつながっていた、いわゆる「優良BP」でした。
変化に気づいたのは、ある4月の終わりごろでした。
「そういえば、E社から最近メールが来ていないな」
確認してみると、最後に情報をもらったのは2ヶ月以上前のことでした。
連絡してみると返ってきた「正直な回答」
思い切ってE社の担当者・Fさんに電話してみました。「最近ご無沙汰してしまっていますが、何かありましたか?」
Fさんは少し間を置いてから、こう言ってくれました。
「実は正直に言うと…先期に2件ほど、急ぎの案件を送ったんですが、返信が翌日になってしまって、その間に他社さんで決まってしまったんです。それで、少し優先順位を変えてしまった部分があります」
言葉を聞いて、心当たりがありました。
思い当たる「あの2回」
Fさんが言った時期を振り返ると、私は確かに2回、E社からのメールへの返信が翌日になってしまっていました。
1回目は、外回りが立て込んでいて夜まで確認できなかった日。
2回目は、別の緊急案件対応で1日返信が遅れてしまった日。
「たった1日の遅れが2回。それだけで?」
しかしFさんの言葉は明確でした。SES業界の案件情報は、半日〜1日で優劣が決まるほど時間的な価値が高いのです。
「返信が遅い会社」というレッテルの怖さ
私が特に怖かったのは、Fさんが「返信が遅かった」という事実を、私本人ではなく社内の共有情報として持っていたことです。
つまり、「Zianser編集部(仮)は急ぎの案件を送っても反応が遅い」という評価が、E社内に広がっていた可能性があるということです。
一度ついたレッテルを消すのは、時間がかかります。
即レスの「仕組み化」が必要だと気づいた
この経験から、私は返信の速さを「意識すること」から「仕組みとして担保すること」に切り替えました。
実践したこと
① 外出中でも必ず確認の一言を送る すぐに内容を確認できない場合でも、「受け取りました。本日中にご返答いたします」とだけ送るようにしました。
② 1日2回のメールチェックタイムを固定する 朝9時と午後2時に必ずメールを確認・返信する時間を設け、カレンダーにブロックしました。
③ 重要BPのメールに優先フラグを設定する E社を含む主要BPのアドレスには優先フィルタを設定し、見落とさないようにしました。
E社との関係はその後どうなったか
Fさんに正直に謝罪し、「今後は必ず当日中に返信します」と約束しました。
それから半年後、E社からの情報が少しずつ戻ってきました。全盛期と同じ頻度ではありませんが、信頼を少しずつ取り戻せている手応えがあります。
まとめ
返信の遅れは、時に案件を逃すだけでなく、長期的な関係そのものを損なうリスクがあります。
「忙しかったから」は自分の中の理由であって、相手には関係のない話です。SES業界のスピードを理解した上で、返信速度を「誠実さ」の指標として大切にすること──この経験が、私にそれを教えてくれました。